【陸路で国境越え】メキシコの出国時の税について。実際にサンクリ(メキシコ)→シェラ(グアテマラ)に移動した話(*2019年6月現在)

メキシコ

どうも澤田(@bonbonbondo)です。

今回、サンクリからシェラ(ケツァルテナンゴ)まで移動しましたが、メキシコの最大の謎、
出国時の税について話させていただきます。

こちら空路で出入国される方は気にする必要がありません!

結果だけが気になる方は、「支払い義務があるかないかの判断」をお読みください。

*以下の情報は2019年6月現在のものです。

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出国時の税とは?

メキシコには、入国税、出国税がある。

そんな噂が飛び交っています。
以前、サンクリからアンティグアに移動するときも話させていただきましたが、これは

入国税です。

前提知識としては、

  • 空路で入国する際は、航空券代に入国税が含まれている
  • 陸路の場合は、滞在期間、エリアによって支払いの必要あり
  • あくまでも入国税なので、必ず出国時に払わなければいけないわけではない

そしてメキシコには警察や税関の汚職があります。ええ、地元民も恐れるほど汚職があります。ある部分では、汚職のおかげで社会が回ってる場所もあるというくらいです。笑

実は今回、僕がサンクリからシェラに移動する際も、この汚職にやられました。笑

出国時に税の支払い義務があるかないかの判断

結論を先に言うと、出国時に支払い義務がある人は、

陸路で入国し、7日以上滞在した人

はい。これを頭に入れておきましょう。
支払いのタイミングは、入国時だったり出国時だったりまちまちです。

空路で入国した人は、航空券に入国税が含まれている

これを頭に入れておきましょう。(航空券に入国税が含まれてないこともあるとの噂がありますが、かなり稀だと思われます。)

また不当な要求をされたときに、ハッキリとNOというために、以下のものをそろえておきましょう。

  • 入国時にもらえる、入国カードの半券
  • 航空券のeチケット(もしくは航空券の半券)
  • 不当請求に対して、ハッキリとNO!という勇気

とある友人も、空路で入国し6ヶ月滞在した後、クアウテモックというグアテマラとメキシコの間にある汚職で有名な国境を陸路で出国した際に、不当請求をされたようです。

彼は既にイミグレにて、空路入国の際は入国時の航空券代に入国税が含まれており、7日以上の滞在であっても出国時に税を納めなくて良いことを確認済み。またすでに同じ条件で出国した友人にも、税を納める義務がない事を確認していました。そこで税関に不当要求をされた際に彼は

それはおかしい。イミグレや、すでに同じ条件で出国した友人に、税を納める必要がないことを確認している。ちゃんと空路入国時の入国カードの半券も持ってるし、eチケットも持っている。

と伝えたところ、素直に出国スタンプをもらい、無事に出国できたそうです。

僕が通った国境も同じくクアウテモック。僕も空路で入国したため既に納税済み。今回は支払いの義務はありませんでした。しかし税関で税の要求をされ、空路で入国したことを告げても、税を納めるなければいけないと言ってきました。しかも正規の料金より高い550ペソ。笑

これが本当の本当に不当請求だったのかどうかを確認するすべは、今の僕にはありません。
ただ一つ言えることは、僕は税を納める必要はなかったということ。

税関ではそれを確認する手段が無かったので、税を納めました。
今となれば、いい授業料+愛するメキシコへの寄付くらいに思っています!

そして何より不可解なのが、通常であれば国境で税を納めると領収書がもらえるようですが、僕はもらえませんでした。笑

これは国境を超えるバスで出会った、グアテマラに住んでいる女の子3人が言っていました。彼女たちが税を正規の方法で収めた際は、領収書がもらえたと。笑

また僕は、バスチケットを手配するためにサンクリ中の旅行代理店を歩き回りました。その際に税を納める必要があるかを確認しましたが、彼らは分からないとのこと。(当たりまえ)

今回、行きのバスでもドライバーに確認してみたところ、どんな入国方法であっても支払いの義務がある。と言っていました。

なので、こういった情報に心を惑わされず、空路で入国したのですでに納税しているんだ!と自分を信じましょう。

とにもかくにも。

税を納める必要があるのは、陸路で入国し7日以上滞在した方です!

そして空路で入国した際は、半券の保存。不当請求に対しては、強気で挑みましょう!

税関で抗議となると少し気が引ける方もいるかもしれません。
しかしこれは態度が悪いとか、日本の恥とかそういうことではありません。
単純にあなたには支払いの義務がないのです!

間違っていること、嫌なことはハッキリ、強く言わないといけないのが、ラテンアメリカです。がんがん前に攻めていきましょう。

実際の移動

事前に、旅行代理店でバスチケットを手配します。シェラまでは400ペソ。
07:30出発で、15:00~16:00くらいにはシェラにつくとのこと。

当日

なんだかんだ07:50にはお迎えが来ます。
その後、小さなバンに揺られてひたすら南下します。

事前にダウンロードしておいたNetflixオリジナルの「ああ、ラモーナ!」という映画を鑑賞します。

Watch Oh, Ramona! | Netflix Official Site
Awkward 16-year-old Andrei is infatuated with his alluring but aloof schoolmate Ramona -- until he meets stunning hotel clerk Anemona while on vacation.

久しぶりに見た、ちょっとお下品な、くだらなおもしろい映画。
たまにはこういう刺激もいいですね。

ちなみにヒロインがむっちゃかわいいので、男性諸君にはおすすめです。

その後、3時間ほど走らせた10:50ごろ、カミタンという街で20分ほどのトイレ休憩。
セブンイレブンとサークルKは北中部で強いですが、OXXOは本当にメキシコ中どこにでもありますね。

途中でバンの運ちゃんに、空路で入国したが税の支払い義務があるか聞くと、どんな入国手段でも7日以上滞在していれば、支払い義務があると言われます。この情報は誤りです。

その後、またバンをひたすら走らせます。

「ああ、ラモーナ!」を見終わって、ちょっとむんむんしていた僕。このままむんむんしていても仕方がないので、これまたNetflixオリジナルの「ナルコス メヒコ」を鑑賞します。

Watch Narcos: Mexico | Netflix Official Site
Witness the birth of the Mexican drug war in the 1980s as a gritty new "Narcos" saga chronicles the true story of the Guadalajara cartel's ascent.

んー、オープニングが堪らなくかっこいい。
中南米のドラッグの話は、どこかダークヒーローの様な雰囲気を感じ、ワクワクしてしまいます。

その後12:10には、問題の税関に到着。

税関に7日以上滞在しているので、税を支払わなければいけないと言われます。
空路で入国していることを伝えても、税を支払わなければいけないとの事。

対抗する手段がないし、問題を起こすのが一番面倒なので、素直に要求された550ペソを支払います。これが最大の謝りでした。徹底抗戦をしなければいけなかったところです。

ここで徹底抗戦をするためにも、ちゃんと正確な情報のと、証拠をそろえておかなければいけませんでした。この時の僕は、自分が集めた情報に対して自信がなく、抗戦する題材もないので、従うしかありませんでした。

もちろん、領収書はもらえませんでしたが、素直に出国スタンプをゲット。

その後、同じく空路で入国してきたチリ人カップルと税について話し合いましたが、彼らも要求されたとのこと。ただ彼らは現金を持ち合わせていなかったため、次に1000ペソ払う約束をし、パスポートのコピーを取られたら、出国スタンプをもらえたそう。なんだそりゃ。笑

この時の僕は、やはり空路入国でも支払いの義務があったのか?と税関の人間を信じ始めます。

しかし、その後グアテマラに住んでいるという女子3人組と出会い、今回の話をしたところ、領収書をもらってないのはおかしいし、空路であればすでに納税済みなので、支払いの義務はないはず。と言われます。やっぱそうだったんよね。そうだったんよね。

ちなみに彼女たちはグアテマラのビザランをするために、メキシコに6日間滞在していたそう。グアテマラに住んでるのに?と思い聞いてみると、ビザなしでグアテマラで働いているそう。笑

メキシコもそうですが、中米はこういった社会システムの腐敗が多い。まぁ社会が上手く周ればいいのかもしれないけど、ルールがない世界ほど怖いものはないです。笑

こんなことなら、もっと行きのバスにいる旅人から情報収集しておけばよかったと後悔する僕。公の人間だから嘘はついてこないだろうと信用しすぎていたかもしれません。こういうところは、外国人の方が情報をたくさん持っていたりします。

そんなこんなで、グアテマラ側の税関で入国スタンプをゲット。
12:30にはシェラに向けて、バンを出発させます。

グアテマラの税関にあったポスター

このメキシコ、グアテマラ国境越え後の山道は本当にきれいですね。大好きです。
そして時折見える人が民族衣装を着ています。なんて綺麗なんだろう。まじでユートピアです。

その後、15:50にはシェラの中央広場に到着。
滞在予定のホステルの前まで連れて行ってくれました。

そして!

ここで、メキシコを愛して愛してやまない一人の旅人に出会います。
メキシコを6ヶ月旅したけれど、それでも足りないからビザランしにシェラに来たんだとか。

そして彼が、今回の入国税の真実を教えてくれました!

彼はイミグレに確認し、友人にも確認時、空路で入国の際は、航空券代に入国税が入っていることを確認。またクアウテモックでは汚職がひどく、秘湯請求は当たり前だとか。

彼自身、クアウテモックで不当請求を受けましたが、徹底抗戦をし、それを回避したそうです。

下準備の甘さと、自分に自信が無かったことが恥ずかしいです。そして公の人間を信用しすぎた自分が恥ずかしいです。いい教訓ですね。550ペソは彼らの家族への寄付と授業料です。寿司かなんかを子どもに食わせてあげて欲しいですね。笑

まぁそんなこんなで、無事にシェラにたどりつきましたとさ!

最後に

いかがでしたでしょうか?

まぁ命に別状はないし、550ペソって3000円くらいなので、日本で1回飲み会に一回行ったくらいの値段です。これは授業料+メキシコへの寄付金くらいに思っています。

とにかくこれだけは覚えておいてください。

出国時に税を納める必要があるのは、陸路でメキシコに入国し7日以上滞在した人です。

以上、楽しい旅を!

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