政治家の素質について再考してみよう!|教科書には載っていない 明治維新の大誤解

読書感想文

こんにちは!澤田(@bonbonbondo)です。

最近の日本では敬遠されがちな政治の話題ですが、昨今のCODIV-19の影響もあり、人々の政治に関する関心は高まっているように感じます。

少子高齢化や、国借金が大きいなど日本の将来への不安が募る中、数々の政治スキャンダルも含め、今後の日本の未来について真剣に考え、選挙などにもしっかりと参加しようと思っている方も増えていることと思います。

今回ご紹介する本は、「日本で最も成功した、無血の革命」として評価の高い明治維新を、ネガティブな目線で語っていく「教科書には載っていない 明治維新の大誤解」です。

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現在、日本はバブル崩壊から長く続く不況であり、国際競争力も落ちています。そんな状況の中、「それではどんな人物が政治家としてふさわしいのか」を考える上で、本書以下のフレーズが印象的でした。

私たちが規格外で破天荒な人間に国の行く末を任せることをよしとしないからにほかならない。そんな不寛容なムードばかりが漂っている今だからこそ、理想化されがちな明治維新がいかに醜いものだったか、ということをあえて言いたい

教科書には載っていない 明治維新の大誤算より

僕もそうですが、政治家と聞くと誠実で、間違いを犯しては行けないという印象があり、週刊誌などのマスコミもこぞって政治家のスキャンダルを囃し立てます。

明治の頃とは時代は違えど、「人間性がまともであること」と「政治家としての手腕」というのは、必ずしも一致しないように思います。特に、現状を大きく変え、パダライムシフトが起きるような段階においては、思い切ったことができる破天荒な人物も求められるのではないでしょうか。

近頃はマスコミも野党も、ただひたすら政治批判をし、日本が前進していないように感じます。ただ人の悪いところをつくだけでなく、それも受け入れた上で、我々に必要な人材は誰かを見極めることが大切かもしれませんね。

Ps.また本書では、明治期に大流行した疫病「コレラ」についても触れられています。2020年4月現在、世界中で猛威を奮っているCODIV-19が東京でも流行り始め、コレラの経験も今の日本社会に生かせると思っております。

コレラが日本で流行した際、明治12年だけで24件も「コレラ一揆」という暴動が起きています。ただこの暴動は、コレラによる医療などの物資不足に対する不満に向けてではなく、その多くは、政府が発令したコレラ拡大防止策に対する不満が原因だったようです。

本書によると、新潟で起きたとあるコレラ一揆の要求は以下の通りだったようです。

・コレラ患者を避病院に入れず自宅療養とすること
・コレラ死者の葬儀を自分で行うこと
・コレラ予防のため売買禁止になった果物の売買を許すこと

教科書には載っていない 明治維新の大誤算より

僕は3月にブラジルにいた際、CODIV-19がちょうど流行り始め、外宿自粛要請が政府から出ていました。その影響もあり、レストラン、薬局、食料品店以外はほぼ全て店を閉めており、治安の問題からもあってか昼間であっても街は閑散とした状態になっていました。

そんなブラジルから帰ってきた僕としては、今の日本は活気こそ感じますが、どこかCODIV-19に対して対策、人々の考えが甘くなっているように感じます。

上記、明治期に発令されたコレラ政策は、僕がブラジルにいたときのそれに近いものを感じます

一揆によってこれらの政策が暖和されたかまでは本書では触れられていませんが、結果的にてコレラは日本で大流行し、明治期を通して死者数は32万人、その数は日清・日露戦争の死者数を超えたといわれています。

CODIV-19による外出自粛要請に不満がある方も多いと思いますが、ここは自ら社会活動をやめ感染拡大を防ぐ方が、将来的な裕福さが待っているかと思います。

それでは家に篭っている僕が執筆しましたが、今日も家の中で元気に1日を過ごしましょう!

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