コーヒーの味わいが増しました|「珈琲の世界史」を読んだ感想

読書感想文
ぱくたそ(www.pakutaso.com)

こんにちは!澤田(@bonbonbondo)です。

2019年、僕はラテンアメリカという文化圏を、バックパッカーという形で、約1年かけて旅をしています。

多くの日本人が、1年ほどかけて世界一周をする中、なぜ僕はラテンアメリカだけを旅しているのか?そこには色々な理由がありますが、この地区には僕が大好きなものが3つあります。

  • コーヒー
  • チョコレート
  • アボガド

僕は社会人時代、SEとして1日中パソコンと向き合っており、その時にコーヒーをめちゃくちゃ消費していました。(Javaという言語のマークがコーヒーなのは、SEがコーヒーをよく飲むため)

そんな日ごろ何気なく飲んでいた珈琲ですが、ふと「コーヒーのルーツって何なんだろう?」と思い、勉強してみることに。そこで今回選んだのが、こちらの「珈琲の世界史」です。(↓画像はAmazonリンク)

決め手としては、「コーヒーの歴史を綴った本としては珍しく、通史形式で書かれているから」。通史形式とは、特定の分野にこだわらず、物事の過去から現在までを、広く、時代準に述べられている形式です。

それでは、僕がこの本を読んだ感想をここに。

スポンサーリンク

本を通して思ったこと

この本を読み終わった後、以下3点のことを理解できました。

  • コーヒー豆のルーツと、種類について
  • 戦争を通した、コーヒーの世界への広がり方について
  • コーヒーマーケットの成熟と、過去から現在までのサービス内容

以下にそれぞれについての詳細を

コーヒー豆のルーツと、種類について

この本を読み始める前は、この「物質としてのコーヒー」の歴史について興味がありました。

もちろん、この本を通して学べたことは多かったです。特に

  • コーヒーノキは2300万~530万年前ごろ、カメルーンに起源をもつ
  • 125種類あるコーヒーの中で、アラビカ、ロブスタ、リベリカの3種がコーヒーとして使われている
  • ムスリム商人、戦争を通して、世界に広まった

ほー、125種類もコーヒーノキってあるんですね。ってかアラビカ、ロブスタ、リベリカの3種類しかコーヒーを作るのに使われていなかったなんて知らなかった。笑

コーヒー好きを名乗っていたのが恥ずかしいです。

ちなみにアラビカというのが、ブラジルやベトナムで広く栽培されている、低価格だが品質もそれなりの品種。一方、ロブスタというのが、グアテマラやコロンビアでよく栽培されている、高価格だが、品質もそれに応じてよいものです。(農家や地域差はあり)

今度から、コーヒーを飲むときは、品種くらい気にしながら飲んでみよっかな?なんて思います。そしたら、ちょっとは品種によるコーヒーの味の違いも分かってくるかも。笑

戦争を通した、コーヒーの世界への広がり方について

世の中多くのものが、戦争によって広まりました。何かのアニメで「戦争ほど金になるものはない」というセリフがあったような。戦争を通したビジネスって、本当に大きいんですね。

もちろんコーヒーも例外ではありませんでした。

早くは5000年前から、エチオピアのモロ族が戦争の携帯食としてコーヒーを持ち歩き、14~15世紀の戦争によって、一気にコーヒーは拡大していったようです。

想像すれば容易ですが、14~15世紀、力がすべてだった時代、戦争こそより多くの人の移動が起きたイベントだったと思います。戦争があるところに、人と文化の移動が起きる。そうして物が世界に広まる。

そう思うと、当時の戦争のようなモノの移動って、現在で言うと何が当たるのか考えてみると面白いかもしれません。現代であれば、直接人が移動しなくとも、ネットを通じて情報、文化の伝達が起きます。これをうまく使いこなすと、グローバルマーケットで勝てるかもしれませんね。

ところで皆さん、コーヒーをどんな時に飲みますか?

味わうことはさることながら、「眠気覚まし」として飲む人も多いかと思います。カフェイン含有量であれば、コーヒーよりも日本人がよく飲むお茶の方が多いと言われていますが、コーヒーを飲むと不思議とドキドキしませんか?興奮作用みたいな。

勝手な想像ですが、歩兵や騎馬隊が戦争で活躍していた時、カリッとコーヒー豆をかじり、自身を鼓舞していた人も多いんじゃないかな?なんて思ってます。

コーヒーマーケットの成熟と、過去から現在までのサービス内容

本書では、近代のコーヒー産業についても深く触れられています。

ミルクたっぷりのカフェラテスタイルの「シアトル系」の話だったり、戦後急成長したコロンビアのコーヒー産業の話だったり、フランス領婦人の年頃の関係によって広まったブラジルのコーヒー栽培だったり。

「これ面白かった」と思ったのが、以前はハイチとスリナムが、コーヒー栽培の1、2位を争っていたことです。

ハイチはカリブ海に浮かぶ国、スリナムはブラジルの近くの小さな南米の国ですが、あまりコーヒー生産量が高いイメージがありませんでした。特にハイチは、フランス植民地時代から、サトウキビ栽培が活発だったため、そっちのイメージが非常に強く。

更には、日本に昔存在した「カフェー」という水商売。カフェーなのに水商売ですよ!誰が想像できますか?

今や日本のカフェと言えば、おしゃれな女子大生が、カップとコーヒーとM〇cを写真に撮り、Instagramに張るイメージが強いと思います。一昔前までは、お金を持っている男の人が行く場所でもあったんですね。(もちろん普通のカフェもあったと思います)

最後に

いかがでしたでしょうか?

中々語られないコーヒーの歴史を知れて、今後コーヒーを飲むときに味が少しずつ変わるんじゃないかな?なんて思います。またコーヒーに対して蘊蓄を語るうざいおっさんになりたいです。

では、是非本書を手に取り、カフェで蘊蓄を語り合いましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました