こんにちは!澤田(@bonbonbondo)です 。
チョコレートって本当に素敵な味と香りがしますよね。バレンタインの日に、恋人にチョコレートを贈る習慣ができた理由が分かる気がします。
今回ご紹介する本は、チョコレートの歴史を通史形式で学ぶことができる「チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)」です。 (↓画像はAmazonリンク)
本書では、中米においてカカオが神格化されていた話から、スペインによる中米植民地政策を経て、ヨーロッパにチョコレート文化が流入した歴史。そして僕たちが親しんでいるチョコレートへの変貌と、そのマーケットの変化について述べられています。
特に本書では、以下のフレーズが印象的でした。
武田尚子. チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書) (Kindle の位置No.1853-1858). . Kindle 版.
過去、イギリスでは労働者階級の血糖値を上げる手段として、アルコールが消費されていました。それにとって代わる存在となったのがチョコレートです。
世の中、もともとの意味合いを達成し、現在は違った用途で使われているものがたくさんあります。世界で大人気なキットカットのデザインも、労働者階級をアルコール依存などから救うためのものだったようです。
僕自身、職業柄もあり会社員時代はそれなりの時間働いていました。コンピューターに向かってずっと考え事をしていると、どうしても甘いものが欲しくなります。そんな時、近くのコンビニに行き、板チョコを1枚買い、パリッと口に運ぶと元気が出ました。
話をキットカットの溝に戻すと、このちょっとした溝があるだけで、ターゲット層の欲求を簡単に満たすことができ、それが現在の世界規模のキットカットのブランド力につながったのではないでしょうか。
想像してみると、片手でパリッと一口サイズに割ることができれば、工場などでせわしなく働いているときでも、簡単にチョコレートを口に運ぶことができます。味もさることながら、こう言ったデザインによってユーザビリティを上げることにより、マーケットを拡大することもできます。
なのでこういった物の成り立ちや歴史を勉強すると、普段何気なく手に取っているものの見方が少し変わり、そこから革新的なビジネスのアイデアや、普段の生活への新しい刺激になるのではないでしょうか。
アステカでは神の飲み物として重宝されたチョコレートが、現在、世界規模で親しまれるお菓子に変化していった過程を知ることで、普段のチョコレートの味が少し変わると思います。またその過程を勉強することで、ビジネスのアイデアに、新しい刺激を与えましょう。
今後、皆さんも職場に向買う際は、チョコレートを片手に、疲れた時はそれを胃袋に流し込み、血糖値を上げて仕事を頑張るのもいいかもしれませんね!
それではチョコレートを美味しくいただきましょう!
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