こんにちは!澤田(@bonbonbondo)です 。
僕は、サラリーマン時代はSEだったこともあり、コーヒーが大好きです。というかもはや中毒なんじゃないかってくらい飲みます。
そんな僕ですが、グアテマラにあるコーヒー博物館に行った際、コーヒー農家の現状に興味が湧きました。だって、普段飲んでるコーヒーが、どういった人生(豆生?)をたどってきたのかって気になりません?
そこで今回僕が手にしたのが、アフリカのタンザニア「キリマンジャロ」コーヒーを生産するルカニ村についての本「[増補版]おいしいコーヒーの経済論」です。(↓画像はAmazonリンク)
ブランド、地域、農家ごとにコーヒー農家が置かれている状況は違いますが、それでもこういったドキュメンタリー形式の本を一冊しっかり読むことで、普段飲んでいるコーヒーの味わいが少しは変わると思います。
本書を通して思ったこと
まず最初に、この本の冒頭部分に書かれているおいしさの4区分「生理的」「食文化」「やみつき」「情報」は衝撃的でした。ぶっちゃけ、このフレーズを見てから、僕の職に値する味わいが激変したといえます。このフレーズを知れただけでも、本書を読んだ価値ありますね!
また本書は、キリマンジャロのコーヒ農家の状況について事細かく情報が記されており、特に本書のコーヒー農家だけでなく、多くのコーヒー農家が抱える「フェアトレード」についての問題提起が興味深かったです。
フェアトレードについて
皆さん、フェアトレードという言葉を聞いたことがあると思います。これは、植民地時代から続く、コーヒーやチョコレートにおいて、消費国が生産国よりも市場で力を持っている状況を変えていこうという動きです。
日本でのカフェでも、フェアトレードマークみたいなのよく見ますよね。本書の以下の主張が興味深かったです。
- フェアトレードはLOHASビジネスやCSRが強調されすぎて、本来の生産者の生活が希薄に(よは企業イメージアップ)
- フェアトレードの目標は、生産者支援
- フェア・トレードがめざすべき「目的地」は。生産者にとって「望ましい在り方」を実現するための最低限の所得の保証である。
確かに最近、僕もフェアトレードは本来の意味がなくなり始めているのでは無いかと感じ始めています。環境保護や動物保護も同様。本来の意味合い通り、本来の目的を達成できず、他の目的に使われていることが多いように感じます。
まぁこれもビジネスチャンスですし、広告、マーケティングの腕の見せどころですよね。どんな状況でも商売の機会を逃さない。この強い気持ちが大切だと思います。
ただ現状として、多くの国でコーヒー農家が消費国との力の差に苦しんでいるのも現状です。フェアトレードがCSRだけでなく、本来の目的を果たせることを願っています。
そのために僕らができることとしては、
- フェアトレードの本来の意味を考え、それを周りの人に教える
- コーヒーメーカーのHPなどを確認し、どのような活動を行っているか見てみる
- フェアトレード本来の意味を達成していうメーカーのコーヒーを飲む
ただ大企業の動きを一個人でコントロールすることは難しいですし、消費者としてもコーヒーを楽しむことが忘れたくないです。
あまりがちがちを肩に力を入れすぎず、フェアトレードについて少しでも考えてみることが、我々一般消費者には大切なのではないでしょうか?
最後に
いかがでしたでしょうか?
「情報のおいしさ」は想像以上に大きいと思います。普段飲んでいるコーヒーの生産背景を知る、フェアトレードの現状を知ることで、コーヒーの味わいが少し変わると思います。
是非、この本を手に取り、コーヒーをより濃く味わってください!
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