どうも澤田(@bonbonbondo)です。
スペイン語留学が激安で有名なグアテマラの街、ケツァルテンゴ。
しかし、このケツァルテンゴ(名前長い)、一般的にシェラと呼ばれることが多いです。
グアテマラには多くの「~テナンゴ」という名前の街がありますが、省略形で呼ばれることもあります。チマルテナンゴならチマルって感じで。
しかし、僕には大きな大きな疑問がありました。
ケツァルテンゴなのにシェラ?どうやったらそういうニックネームの付け方になるんだ?
今回、この名前の由来について地元の人に聞いてみると、なんか他にもいっぱいニックネームがあるとか何とか教えてもらえました。
せっかくなので、このケツァルテナンゴの名前について、ここにまとめたいと思います!
そもそもどんな名前があるの?
ざっくりいうとこんな感じです!
- ケツァルテナンゴ
- シェラフ
- セクスト エスタード デ ラス アルタス
- スーペル・チボス
- ラ ルナ デ プラタ
- ラ クナ デ ラ クルトゥーラ
多いですねぇ。こんなに名前いっぱいあってどうするんだ!って話です。笑
ただそれぞれの名前が、それぞれの意味合いを持っており、とても興味深いです。
それではそれぞれの名前について、ザザっと説明させていただきます!
*こちらの情報は、シェラ出身の友人にスペイン語で説明を受けたものです。ネットでも情報の裏を取ろうと思いましたが、中々情報が出てきませんでした。ですので、誤りがあった場合は指摘をいただけると嬉しいです。
それぞれの名前についての説明
ケツァルテナンゴ
はい。こちらケツァルテナンゴは公式の名前になっています!
グアテマラの国鳥のケツァルの名前が入っていてカッコいいですね。
この「~テナンゴ」っていう地名はグアテマラのあちこちにあります。語源は、アステカ帝国の公用語のナワトル語で、「テナンゴ」というのは、「壁に囲まれた場所」みたいな意味らしいです。
つまるところ「ケツァルの壁に囲まれた場所」くらいの意味合いらしいです。
実はこの名前、スペイン人がこの地を征服した後につけられた名前です。そもそもメキシコ南部から下は、マヤ文化圏であり、アステカの影響は大きかったでしょうが、ナワトル語はこの地の言葉ではありません。現に、今でもここではナワトル語ではなく、マヤ語系のマムやキチェが離されています。
ではなぜスペイン語ではなく、ナワトル語の名前が新たに付けられたのか?どうやら当時、多くのアステカ人が、スペイン人によってこの地に連れてこられ、そしてナワトル語で名前が付けられたとかなんとか。にしては、この地ではナワトル語は話されてないけどな。笑
とにもかくにも、めちゃめちゃ長い名前ですが、このケツァルテナンゴが現在の正式名称です!
シェラフ
シェラフはマヤ語系の言葉「 キチェ 」で、10の山、もしくは10先生の下という意味だそうです。
これはスペイン人がこの地を征服するまで使われていた地名です。
その名残もあり、現在でもシェラ(Xela)と呼ばれています。ってかケツァルテナンゴって名前が長すぎるってのもあります。笑
ここには昔、湖があり、その周りを山が囲っていました。
マヤの人々はこの山々が、この地を守ると信じていたそうです。
これがシェラフの由来なんだとか。
残念ながら、その湖はスペイン人によって埋め立てられてしまったそうです。メキシコシティのテノチティトランと同じですね。
にしてもスペイン人は、なんで湖を埋め立てるなんて大変なことをしたんだろう?
彼らの神聖な場所を変形させ、スペイン人の圧倒的な力を見せるため?
それとも宗教的意味合いが強い場所をつぶし、カトリック化を容易にするため?
まぁそこは置いておきましょう。きっといつか答えが見つかると信じています。笑
セクスト エスタード デ ラス アルタス
セクスト エスタード デ ラス アルタスは、グアテマラ独立後に、カブレラ大統領という方が、ここの正式名称にしようとしたスペイン語名です。残念ながら、当時、浸透しきったケツァルテナンゴという名前を変更することは厳しかったようで、この案は没になっています。
さて、ではセクスト エスタード デ ラス アルタスとは何ぞや?というとこですね。
シェラはグアテマラでも最も高い場所に位置しています。そしてグアテマラには、他に5の州があります。
さてお気づきでしょうか?セクスト エスタード デ ラス アルタスとは、直訳すると
「第六の高い州」という意味になります!
かなりド直球な名前ですね。そういう意味では、ケツァルテナンゴとかシェラとか、そういう面白味のある名前のままでよかったかな?なんて思います。笑
スーペル・チボス
スーペル・チボスとは、直訳すると「超ヤギ」です。ヤギとは、あの山羊です。
スーパーサイヤ人にいそうですね。
さて、なんで超ヤギなのか?
その理由は単純。シェラのサッカーチームのマスコットキャラクターが山羊だから!
皆さんのご想像通り、ラテンアメリカではサッカーがとても盛んです。
中米の小国、グアテマラも例外ではありません。
僕がアンティグアにいた時、アンティグアFCのユニフォームを着て歩いていると、「今日の試合は何対何だった!?」とよく絡まれたものです。みんな本当にサッカーが大好きです。
そのサッカー愛が爆発したからか、ここシェラでも、サッカーのマスコットが都市のニックネームになったみたいですね。
ラ ルナ デ プラタ
ラ ルナ デ プラタとはスペイン語ですが、直訳すると「銀の月」。
昔々、電気がなかった時、ここシェラは月の明かりが非常に明るく、月明かりで夜道を歩いていたとか。火山を登るときも月明かりだったそうです。
ここシェラは標高が2333mもあり、空気が澄んでいるので、かなりツキが綺麗に見えたんでしょうね。すごいなぁ。
ラ クナ デ ラ クルトゥーラ
ラ クナ デ ラ クルトゥーラもスペイン語ですが、直訳すると「文化のゆりかご」。
ここシェラはアーティストや詩人を沢山排出しました。その中でも、パコペレスが作曲した「ルナ デ シェラフ」という歌が有名。この歌は、グアテマラの楽器であるマリンバなどで演奏され、歌詞としては「月がカップルの愛を手伝った~」似たいな感じです。
この曲の歌詞と、多くのアーティストを輩出した経緯からこのニックネームが付いたとか。
ただ「スーペル・チボス」「ラ ルナ デ プラタ」「ラ クナ デ ラ クルトゥーラ」という名前は、街中で耳にすることは滅多にないです。笑
最後に
いかがでしたでしょうか?
以上の内容は、シェラ出身の友人にスペイン語で説明を受けたものです。ネットでも情報の裏を取ろうと思いましたが、中々情報が出てきませんでした。ですので、誤りがあった場合は指摘をいただけると嬉しいです。
いずれにせよ、なんか名前がめっちゃあるシェラです。
素敵な街なので、是非一度いらしてください!
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