どうも澤田(@bonbonbondo)です。
皆さん、旅行をする時はどんなもを見に来ますか?
僕は、その土地にしかない、超が付くほどユニークなものが好きです!
今回僕は、サンティアゴ デ アティトランという村にいる「マシモン」と呼ばれる、ハットにネクタイを締め、タバコをスパスパと吸う、何とも輩な神様を拝んできました。
その時の情報をここに!
そもそもマシモンとは?
マシモンとは、スペイン人がこの地に来る前のマヤの信仰と、スペイン人がもたらした西洋的要素が融合した神様です。
この神様、その姿は中々強烈なもので、ハットをかぶりネクタイを締め、たばこをスパスパ吸いながら、時にお酒をたしなみます。このマシモンは主にアティトラン湖周辺の村々にあるようで、その姿は村によって微妙に違うとか。大きさも等身大のものが基本的で、もっと大きなものや、ポケット大のものまであります。岐阜県のサルボボみたい。
それではこのマシモンの何が、マヤと西洋との融合なのか。
マシモン誕生については色々と言われがあるようですが、基本的なものはこんな感じ。
その昔、この土地には煙を使った信仰が根付いていました(一説では、マムという神様が元)。今でも、グアテマラの多くの土地で、お線香をたく姿を見ることができます。
そこに16世紀、スペイン人たちがこの土地にやってきて、植民地にしました。その際、スペイン人により多くのマヤの信仰が禁止されました。
それでも人々の信仰心は中々変わらず、この宗教弾圧から逃れるために、神の姿をスペイン人に変え崇拝したそうです。
そういえば、パレンケ遺跡に行った際、たばこを吸う神官のレリーフがありました。マヤの人々にとって、たばこを吸う人というのは、何か特別な意味があったのかもしれません。
それから色々あって、ハットをかぶったり、ネクタイを締めるようになったこのマシモン。場所によってはサン・シモンと呼ばれるそうです。名前の由来は不明な点が多いようですが、色々な歴史を経てこうして強烈な姿になったマシモン。
とても興味深いです!
行き方
場所は大体この辺
Mapsmeで言うと「Iglesia El Carismatico 」と言うところが、それに当たります。
建物は神殿とか教会みたいになっているのではなく、この普通の家。
この感じが、その不思議さをさらに演出してくれますよね。
ちなみに入場と写真撮影にはお金がかかります。
- 入場料2Q
- 写真4枚撮影10Q
写真に関しては、絶対数えてないと思いますが、撮影をする際はご寄付が必要です。お金を渡すと係員のおじさんがマシモンのネクタイに札を入れます。何ともシュール。
結構緩い雰囲気の場所なので、係員のおじさんとおしゃべりを楽しみながら、見学しましょう!
実際の観光
この日は、僕の日程的にアティトラン湖周辺を観光できる最後の日。せっかくなので、マシモンだけでなく、アティトラン湖周辺の街でも人気が高いパナハチェルにも行ってみたいと思います。
半日もあれば十分とのことなので、13:45ごろサン・ペドロからサンティアゴに行くために船乗り場へ。大体この辺。
運良くすぐに船がつかまりました。サンティアゴまでは25Q。
バーっとアティトラン湖をボートで飛ばします。ぶっちゃけこの移動だけでも、十分に大自然が楽しめるので、おススメです。
14:15ごろにはサンティアゴに着きます。
船乗り場では、村のトゥクトゥクガイドのキャッチを受けます。75Qでサンティアゴの主要の観光地をトゥクトゥクで周り、解説もしてくれるとか。もちろんマシモンも込みです。かなりアリだと思いましたが、単純に現金を持っていなかったので諦めます。
とりあえずマシモンを拝める場所を下調べはしたものの、具体的な場所が分からなかったので、地元の方に道を聞きながら進みます。
街でマシモンのことを聞いても、意外とどこにあるか知らない人が多くてビックリしました。ネットで調べた感じ、主要な観光資源っぽいんですがね。
30分ほど、道で地元の人に聞きながら〜歩きながら〜を繰り返し、14:45ごろやっと到着。
これがマシモンの神殿(?)。
写真には写っていませんが、ガイドのトゥクトゥクが何台か家の前に停まっている可能性が高いので、それを目印にしてもいいかもしれません。
すでに中にはガイド付きの観光客がちょろちょろ。それでは早速、拝みましょう!
入場料は2Q。写真4枚に着き10Qだと言うことなので、さっそくマシモンにご寄付させていただきます。管理人の方が回収したお金を、マシモンのネクタイに挟んでいきくのが何ともシュール。時々、管理人のおっちゃんがタバコをふかせるのもいい味でてます。
横にはキリスト像なども置いてありました。なぜかキリスト像にもお札が挟まってたな。
これは観光地化したからなのかわかりませんが、キリスト像が横に置かれ、真ん中には他の者が祀られてるのは何か興味深いですね。マシモンを守る為にこういった形になったのか、それともマシモンはキリスト以上だと誇示しているのか。僕には分かりません。
そんな感じでマシモンをずっと見つめていると、「マシモンはタバコも吸うし、お酒も呑むんだよ。」と管理人に言われます。その言葉とほどなくして、ひとりの男が大瓶でお酒を持ってきました。
こ、これはもしや!?と思い、何のお酒ですか?と聞くと、「ビールだぜ!」と。
あ、あの噂で聞いていた、お酒を飲ます儀式が始まる!ってかマシモンはビール呑むのか!
と思ったら、普通に管理人のおっちゃんが飲み始めました。お前なんかい。
もしかしたら彼が呑むことにも宗教的意味合いがあったのかもしれませんが、そんな感じでハイライトも終わったので神殿を後にすることに。
その後、少し街をフラフラします。
これ、初めはお引越しかなんかで家具を運んでいたと思ったんですが、何かの宗教儀式っぽいです。先頭にはマヤの宗教儀式でよく使うお線香を持ったおばちゃんがいました。
ちなみに運ばれているのは、机とその上に敷き畳のようなもの。偶像崇拝が禁止されている宗教では、しばしばこうした「物」が神の現し身として表されますが、今回は何だったのだろう。ちなみに日本では「鏡」が神の現し身としてよく使われます。気になりますね。
これ、街の教会前の遊園地なのですが、右のトランポリンは2階建のように見えます。しかも柵がない。
ちょっと衝撃でした。子どもが遊ぶときには、柵をつけるのかな?
その後、15:25にはパナハチェル行きの船に乗船し、16:00に出発。15Q。
20分ほどした、16:20にはパナハチェルに到着します。
特にパナハチェルでは観たいものがなく、何となーく街の雰囲気が味わえればよかったので、一通りふらっとしてみます。
パナハチェルはかなり観光都市化している印象。道にズラーッとお土産屋が並びます。
わんこもアティトラン湖を楽しみます。
街をちょっと中に入って行くと、こんな感じの市場もありました。
ぶっちゃけグアテマラでは珍しいものではないですが、何度見ても伝統工芸市は楽しいですね。
ザッと約1時間フラフラし、17:15ごろにはサン・ペドロ行きの船に乗り込みます。
その後、なんかすげえいい感じのホテル街を通過します。
そして18:25にはサン・ペドロに到着。最高に楽しかった!
最後に
いかがでしたでしょうか?
カトリックのイメージが強いラテンアメリカ諸国ですが、スペインによる征服後も、こうした伝統を引き継いでいる人が多くいます。メキシコのチャムラなんかもそうですね。
マヤやアステカ、インカは既に完全に滅んだものと思いがちですが、まだまだその文化は強く引き継がれています。
グアテマラに来た際は、こういったマヤらしいものも是非ご覧ください!
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