フエゴ火山
ホームステイを始めた1月、ほぼ毎日の様にフエゴ火山から噴火の爆音が聞こえてくる。
僕の家は少し丘の上にあることもあり、そこからフエゴ火山が噴火した直後には、マグマを肉眼で見ることもできる。
あー、もっと噴火した瞬間のやべー瞬間みてぇ。
ってか写真に収めてぇ。
そんな矢先、
フエゴ火山の大噴火が間近で見える方法がある!
それはアカテナンゴに登ることだ!
というのをホームステイが一緒のイギリス人から入手。
こ、これは。
今、噴火が激しいうちに行くしかない。
思い立った僕は早速ツアー会社へ。3、4件回ったところ、
入場料別、飯とコート、手袋付きで220Q
入場料は50Q。つまりトータル270Q!
というところを発見!場所はこの辺り。この通りにはいくつも旅行代理店がありますが、このピンが打たれているティエンダ(小売店)のすぐ横の代理店が一番安かったです。
ということで、噂より安いので早速申し込み登頂することに。
朝10時に迎えに行くから15分前には家の前で待っててね!
!? 時間に超ルーズなグアテマラでまさかの時間前集合だと!?
小学校時代から5分前行動を徹底されている日本人の僕は何故か歓喜。
登頂当日。
勿論、迎えは15分前に現れない。大丈夫。それくらい計算内だ。
そもそもこの国で時間前集合しろという方が気がくるっていると思う。
が事件は起きた。
迎えの時間になっても現れない。
さすがだ。うん、さすがだ。
案の定20分ほど遅刻した後、迎えが到着。
ここからは何も言及しないことにしよう。
それから何人か仲間をピックアップした後、入場料を払うための場所に移動。
ここでコートやら飯やらを受け取るらしい。
謎に1時間くらい待たされた後、再び出発。
何にそんなに時間がかかったのかは未だに不明だが、とにかく待たされた。
その後、一度の休憩を挟んだのち、アカテナンゴの麓に到着。
その時刻、予定通りの2時。
あれだけ謎の時間ロスがあったにも関わらず、
時間ピッタリについたことに驚きを隠せない。
ここではポーターを雇ったり、ステッキをレンタルしたりできる。
僕は使わなかったので値段は分からないが、そんなに高くなかった気がする。
それではいざ登頂!
![](http://koichirodesuyo.com/wp-content/uploads/2019/05/S__4800548-300x225.jpg)
20分くらい歩くと1度の休憩くらいのペースで登っていく。
体力に自信のある僕でも結構きつく感じる。
途中で「カタボったか!?(エネルギー切れで急に力が入らなくなる)」
という雰囲気を感じたのでビスケットを頬張ることに。
![](http://koichirodesuyo.com/wp-content/uploads/2019/05/S__4800549-300x225.jpg)
昼飯。寄り弁。
何が起きるか分からない登山なので、非常食はたくさん買うべし。
着々と山を進んでいく。
特に大きなイベントはなかったけど、自然の中を歩くって気持ちいい!
なんだかんだ夕方の6時くらいには山頂付近のキャンプ地に到着。
今回の僕の目的は
大噴火の写真を撮ること。
みんながキャンプファイヤーを楽しんでいる中、俺はカメラオタクだ!
という一言を言い放ち、着々と撮影の準備を進める僕。
![](http://koichirodesuyo.com/wp-content/uploads/2019/05/S__4800544-225x300.jpg)
すげえいい人たちだった!
カメラは準備が命。いや、万物共通で準備が命。
これは僕が会社員時代に習ったことだ。
準備完了。後は大噴火を待つだけ。
少し暗くなってきた7時ごろ
ドガーーーーーーーン!
一発目の大噴火が!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
みんな声をそろえて大噴火を祝福する。
悲しいことに、フエゴ火山の噴火によって周辺の村では故郷を捨てて非難をする必要のある人が沢山いる。
本当に喜んでもいいのだろうか?
まぁ自然現象に限らず、あるビジネスの成功の裏には不幸になっている人もいる。
世界とはそんなものだ。
なんて哲学チックなことを書いてる最中に思いついたのはさておき、本当に迫力がすごい。
その後も1時間おきくらいに大噴火を見ることができた。
夕食をみんなで撮った後、多くの友人は山頂からの朝日を見るため10時ごろに就寝。
しかし僕は
朝日には興味がありません。僕が見たいのは噴火だけです。
もはやサイコパスだと思う。とにかく徹夜で撮影をすることに。
夜中の12時ごろになると、キャンプ地は僕だけに。
![](http://koichirodesuyo.com/wp-content/uploads/2019/05/S__4800542-300x165.jpg)
真ん中がアグア火山。後ろの小さな赤いのがパカヤ火山
思ったような写真がまだとれていない。ちょっと焦る。
辛抱強く待っていると、仲良くなった香港人のお姉さんがテントから出てきた。
どう?いい写真撮れた?
その直後だった。
バキューーーーーーーーーーーーーーーーン
銃声!?
今まで聞いたことないほどの爆音が。
フエゴ火山はすでに煙とマグマに覆われている。
す、すげえ。こんなでかい噴火見たことない・・・
マジですごかった。山全体がマグマに包まれる。
それまではっきり見えていた星も、火山灰のせいで見えない。
あんなデカい噴火、今までなかった。
多分、アンティグアもちょっと揺れただろう。最高の瞬間に立ち会えた。
あぁ、起きててよかった。頑張ってよかった。
この時だけは自分をほめてあげたい。
その後も何度か巨大な噴火が。
今回はバッチリ写真に収めることに成功。いやぁ、本当に最高の体験だ。
その後夜中の4時ごろ、みんながちらほら起きてくる。
そこで僕の体力が尽きる。ごめん。もう体力の限界だわ。
その捨て台詞を履き、僕は朝日を見ることなくテントで爆睡。
なんと協調性のない人間なんだ。
しかしここはグアテマラ。誰もそんなこと気にしない。最高の国だ。
その後7時半ごろ起床。
日の出など1mmも見ることなく朝飯をみんなで食した後、山を下りることに。
![](http://koichirodesuyo.com/wp-content/uploads/2019/05/S__4800543-225x300.jpg)
朝飯はカップ麺
いやぁ、本当に登ってよかった。しかし、登山は家に帰るまでが登山。
寝不足の僕は、友人たちの爆速の英語に翻弄されながらも着実に山を下る。
マジできつい。眠い。笑
![](http://koichirodesuyo.com/wp-content/uploads/2019/05/S__4800552-225x300.jpg)
どうでもいいけど、トイレすごかった。
何度か滑りながらも、なんとか麓に到着。
もうなんでもいいから早くシャワー浴びて寝たい。
その後ガイドにチップ5Qほどを各々払いバンでアンティグアへ。
疲れすぎているせいか全く寝れない。笑
なんだかんだバンの中でもおしゃべりを楽しみ、
予定通り12:30ほぼピッタリにアンティグアに帰還。
なんか初めこそ時間にルーズだったけど、
その他ではタイムスケジュール通りでビックリの旅行でした。笑
楽しかった!みんな登るべし!
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