どうも澤田(@bonbonbondo)です。
今回、チアパス最強のパワースポット、パレンケ遺跡に行ってきたので、その様子をご紹介。
僕はパックツアーでいったので、パレンケのみではなく、アグアスール、ミソラハと言った大自然も楽しんできました!
行き方
行き方は3通り
- 現地のツアーに参加する
- コレクティーボで行く
- ADOやOCCの様なバス会社を利用する
今回、僕はツアーに参加してササッと回ってきました。サンクリには死ぬほどツアー会社があるので、気に入ったところで申し込みましょう。内容はどこも大体同じで
- アグアスール。ミソラハ。パレンケがセットのパックツアー
- 朝04:00頃、ホテルにピックアップ
- 夜22:00頃にサンクリに帰ってくる
- 入場料、行き帰りのバス、込々で380ペソ(飯は別)
ちなみにカンクン等に抜けるためにパレンケの街に宿泊したい場合、そのまま向こうで降ろしてもらうこともできます。僕が行った際も、多くの友人が、パレンケで降りて泊っていました。
コレクティーボに関しては、コレクティーボでパレンケからサンクリに来た友人がいましたが、往復で380ならかなり安いといっていました。
またOCCの代理店にパレンケ行きの料金を聞きましたが、パレンケへの片道で300ペソ以上すると言われました。ちなみにADOは公式サイトがあり、ここからチケット検索ができるので、興味のある方は使ってみてください。
実際の観光
6時40分頃には、朝飯のブュッフェを食べる休憩所に到着。前日に菓子パンを買っていたので、僕はそれを食べます。
その後、07:20ごろに再出発。アグアスールに向かいます。
休憩所を出発してすぐ左手には、ザパティストの絵が書いてある学校がありました。おそらくザパティストの村の1つかと思います。
その後、大自然を爆走します。
アグアスール
08:50にはアグアスールに到着。1時間半ほどの自由時間になります。
アグアスールとは、直訳すると青い水。
とはいうものの、雨季で水量が増したせいか、ぶっちゃけそんなに青くないです。笑
ここの凄いところは、いたるところに滝があります。滝、滝、滝。自然の力を感じます。
水着を持っていくと、入り口から少し登ったところで泳ぐことができます。
みんなでスイム。滝に打たれて心を洗います。
やっぱり我々人間も動物ですね。自然の中にいると、なぜか穏やかな気分になれます。
ここで仲良くなったアルゼンチン人とわちゃわちゃ遊びました。
一つ面白かったのが、彼女が「カシャック」と言ってくるので、何かと思ったら「kayak(カヤック)」の事でした。アルゼンチンでは”y”は「シャ」行の発音になります。なんともアルゼンチン人らしい話し方で、2人で笑っちゃいました。笑
その後、10:50には再出発。
またまた田舎町を進みます。
途中で見える、伝統衣装売り場が綺麗ですね。
ミソルハ
その後、11:50頃には、ミソルハに到着。
アグアスールで泳いでお腹が冷えたのか、トイレに行きたくなりました。
メキシコは大体どこのトイレでもお金がかかります。ここは5ペソでした。
その後、気を取り直してミソルハへGO!
ここもすごいですね。なんか秘境って感じです。
僕は観ていなかったのですが、同じバンにいたカップルがここでプロポーズをしていました。見事に成功。こんなパワースポットでプロポーズされたら、一生思い出に残りますね。僕もこういうところでしよっと。
同じバンで仲良くなったオーストラリア人2人。アグアスールでもそうでしたが、なにかと泳ぎたがると思ったら、ライフガードをしているそう。カッコいい。
僕は左手も痛いし、今回は泳ぐのは断念。
ゆっくりしながら、大自然からパワーをもらいます。
ぼーーーっと流れる滝を見てると面白いですね。流れ落ちる水が途中で姿を変え、下まで落ちていく。当たり前のことですが、何か不思議な気持ちになります。
公園内を少し奥に進んだところに洞窟があります。洞窟に入るには、10ペソが必要です。
2分ほどで最深部に到着。洞窟の中にも小さな滝が。強メンはここでも泳いでいました。
その後、少しリラックスして、13:15には再び出発
またまた大自然を疾走します。
パレンケ遺跡
その後、40分ほどバンを飛ばして、14:00頃にはパレンケ遺跡に到着。
到着や否や、ガイドが一人乗ってきて、パレンケ遺跡の概要をスペイン語で説明してくれました。
今発見されている遺跡は、遺跡全体の2%だけで、29のピラミッドが発見されているとか。同じくメキシコにあるマヤ文明の遺跡、チチェンイッツァはピラミッドに登れないが、ここは登れるよとか。
ティカル遺跡もそうですが、まだまだ遺跡のほとんどが見つかっていません。マヤ人って本当にでかい遺跡作りますね。
それでは遺跡にレッツラゴー。
まず始めに赤の女王の墓。
ここには女性が収められた石碑がありました。ネックレスやブレスレットなど、多くの装飾品と一緒に収められていたようです。墓の周りは赤く塗られ、これはパカル王の石碑に施されていた染色と同じ成分のようです。
こちらは実際にお墓の中に入っていくことができます。
実際の棺を見ることもできます。
お次は、マヤ文明で最も有名な人物の一人、パカル王の墓。
本格的に発掘が始まった1948年に4年がたった1952年、メキシコの考古学者が、入り口から25m下の部屋の扉を開けました。その部屋はパカル王のもので、部屋の真ん中にはパカル王の石碑がありました。パカル王の石碑は、かの有名な宇宙飛行士のように見えるやつです。
またパカル王の遺体がつけていた翡翠のマスクも、何とも言えないデザインで、心が揺さぶられます。
残念ながら、今はパカル王の墓に登ることも入ることもできません。なので、石碑やマスクがどんなものだったのか気になる方は、是非ググってみてください! いろいろな情報が出てきて面白いですよ!
このパカル遺跡のお墓、寺院は山を表し、墓は洞窟を表しています。マヤの世界観では、洞窟は死の世界と現世の境目だと考えられていました。日本神話でも同じような世界観が描かれたシーンがあったような、なかったような。
次は王宮です。
これはパレンケ遺跡のハイライトと言っても過言ではないと思います。
王宮では、祭りごとや、大事な決定が行われていたようです。それにしてもデカい。
ちなみに王宮は中にも入っていけます。ただ王宮の中には説明書きが無く、ガイド付きでないと詳細が分かりません。付ければよかった。
ちょろっとその辺のガイドが言ってたことが拾えたものをご紹介。
これは寝室。ここに寝るために何か敷いていたらしいです。エアコンがない時代、洞窟状になっているここだったら、かなり涼しかったのではないのでしょうか。
ここは女性用トイレ。男性用トイレもあるらしいですが、どこか分かりませんでした。
広場っぽいです。
ここには何かハマっていたらしいです。壁一面にこの窪みがありますが、全部盗まれてしまったらしいです。
その後は奥の寺院のエリアへ。
これは14号寺院。この中で、serpent jaguar 2はダンスをしたそうです(日本語名が分からん)。
ちなみに、これは14号陳田の古い説明書きですが、英語とスペイン語のほかに、現地語での説明もあります。
その右にある15号寺院は、一番大きな十字の神殿に似せて作られました。ここにはおそらく貴族と思われる人間の墓が見つかり、装飾品も出土したそうです。しかし肝心の寺院の写真を撮り忘れました。笑
14号寺院の左の寺院。これは太陽の神殿。マヤの人々にとって、とても大切な神殿でした。
マヤに限らず、世界中で太陽の神はとても大切に扱われていました。確かに、日差しがなきゃ穀物が育たないですもんね。
これは神Lと呼ばれる神で、世界と太陽の神のようです。ちょっと可愛いですね。
その向かいにあるこの葉十字の神殿。中の神のレリーフは、どこか可愛げがあります。
イグアナもかわいかったです。
そしてこの一番高い神殿へ。これは十字の神殿と言われるものです。
ここからはパレンケ遺跡をザっと見渡すことができます。
神殿の内部には、この神殿の名前の由来にもなった十字のレリーフが。これはマヤの世界樹のようです。
このレリーフの右手には、タバコを吸う神が描かれています。一応、彼が吸っているのはタバコと書いてありましたが、何か他のもののような気もしなくないですね。
左手には、この神殿を建立したキニチ・カン・バラム二世が。
ここでマヤ人にとってもトウモロコシの説明が書いてありました。マヤ人にとってトウモロコシは単なる食べ物ではなく、世界観を表すものでした。人はトウモロコシから生まれ〜みたいな感じです。この世界観、とても不思議で大好きです。
もう一つ、戦士の寺院に行きました。ここは祭壇のレリーフがとても綺麗に残っています。
その後は遺跡を少し散歩し、16:20にパレンケ遺跡を出ます。
にしてもこのレリーフ綺麗だったな。
ちょいちょい休憩を挟みながら、サンクリに22:30頃到着しましたとさ。
パレンケ遺跡を回って感じたこと
近代以前の人の世界観ってすごいですね。
本当に夢の中に吸い込まれたかのような気持ちになります。
トウモロコシから人が生まれたり。すごい可愛い神々がいたり。
特に多神教の世界観は、ゲームの中に吸い込まれたかのような気持ちになります。
どういう経緯で神々が人々の心の中に作られ、祭り上げられたのか。
どうやって万人がその神の存在を信じ、祈ったのか。
考えれば考えるほど、楽しくなります。
科学の発展が著しい近代。こう言ったアニミズムのみならず、道理を説いたキリスト教などを信じる若者も減ってきました。
確かに、時代は変わり、ありとあらゆる現象が科学によって解明できるようになり、神々を信じる必要が無くなりました。
しかしこう言った現代だからこそ、古代の人々が生み出した世界観を見つめ直し、新たな世界の切り口として見ることができるのではないのでしょうか。
そして近年では、資源枯渇が懸念されています。そう言った現代だからこそ、アニミズムのような「万物に神々が宿る」という考えは大切なのでは無いのでしょうか。
何も拝む必要は無いと思います。しかし、一つ一つの物に命が宿っているように大切に、長く使うことが、我々の住む地球を守る、より良くするアイデアでは無いのかな?と思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?
遺跡巡りって本当にたのしいですよね。何か不思議なパワーをもらえる気がします。
また、今回僕が参加したツアーでは、遺跡のみではなく、大自然を堪能することもできます。
都会のアスファルト砂漠、論理地獄につかれた方は、一度こういった太古の思想や自然を感じ、心をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
それではよい旅を!
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