【ハイチ】歴史博物館に行ってきました!

ハイチ

こんにちは!

思ったよりハイチには蚊が少なくて安心している澤田です。

ぶっちゃけここハイチ、特に首都ポルトープランスには観光する場所がありません。
ただその中でも目玉の観光地、歴史博物館に行ってきたので、その感想をここに!

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どうやっていく?

場所はここ!

政府系機関が多く、治安が比較的安定している場所です。

近くにはこんな建物も

僕は友人の車で直接向かったので、公共交通機関での移動方法は分かりませんが、
公共交通機関を使った移動はお勧めできません!

というにも2019年5月時点では、治安が非常に不安定で、
市民の足「カミオネッツ」でのエクスプレス強盗もあると聞いています。

またカミオネッツの路線は非常に複雑で、
フランス語かクレオルがペラペラに話せない限り、安全の為にも使うべきでないと思います。

もし歩き以外の方法で行きたい場合、信用できるタクシーを使うようにしましょう。

実際の観光

これが博物館の入り口。

博物館の入り口

これが博物館の建物への入り口。

建物の入り口

僕が博物館に行ったときは、どこかの親善大使が来てるとかでガイド不足に!
笑それでも、何とか英語を話せるガイドを一時的にアテンドしてくれました。

入場料は、外国人は250HTG。安い!

館内は撮影禁止だったので、文字ベースで観光の感想を述べさせていただきます。

まず入り口をくぐると、そこにはハイチの国旗のシンボルと同じモニュメントが。

ハイチの国旗のシンボルは、ハイチ革命を表しているようです。
大砲は革命の印。帽子は「 自由の帽子 」。
後は・・・南国を記してるのかな?笑

次にここハイチという場所についての説明です。
ここハイチには、元々アマゾンをルーツに持つ先住民が住んでしました。

そこにスペインが到来し、のちにフランス海賊が北から徐々にこの地を征服していきます。
一時、イギリスもこの地に興味を持ったようです。

まさしくカリブの海賊の時代ですね!

その後、この土地に住んでいた先住民~現在のアフリカ系の方までの、
さらっと人種の説明を受けます。

次はハイチの歴史を学ぶコーナー。歴史順に、5つのコーナーに分かれていました。

第一コーナー

スペイン人が訪れる前の先住民の暮らしと、スペイン征服時の説明。

先住民のご飯で、ババコアというものがあったらしいく、これが今のBBQだとか。

またこの地を征服したスペイン人は、先住民の徹底した奴隷化を始めます。
スペイン人は、犬を使い奴隷を監視し、命令に従わない奴隷の腕を切り落としていたようです。
その後、過酷な奴隷制度と、黄熱病により、この地の先住民は死滅します。

ちなみに先住民の王の名は「カウナ」、女王は「アナカウナ」らしいです。

第二コーナー

次のコーナーは黒人奴隷を使った、砂糖栽培についての説明です。

このコーナーでも、欧州の人間がいかに奴隷にむごいことをしたのかの説明を受けます。

周りには黒人奴隷の罰(拷問?)につかった道具や、当時の砂糖農園を説明するジオラマがあります。奴隷制度・・・考え深いですね。

ちなみに1789年の人口分布の説明もありました。

  • 白人:40000
  • 自由な黒人とムラトース:28000
  • 黒人奴隷:482000

圧倒的なまでの奴隷の人口ですね。これをコントロールするためにも、白人は彼らに教育や物を与えなかったんでしょうね。

またこのコーナーに、一体の黒人女性奴隷の像があります。

こちらは1837年、イタリア(?)から送られてきたものとか何とか。2010年のハイチ地震により、この像は地面に倒れます。今でもその時の跡が、博物館の床に残っています。

第三コーナー

ここは革命時のもの。

革命当初のピストルや剣、バッチなどが展示されています。
革命の英雄、ロイ・ヘンリーが実際に自殺に使用したピストルもありました。

彼は病を患い、病に倒れる前に自身で命を絶ったそうです。

第四コーナー

ここでは独立後の建造物や、宝石が展示されています。

宝石がすごく綺麗だ・・・

またハイチ北部にある、とても綺麗で大きな「シタデル・ラフェリエール 城」の写真も。
次回、ハイチに来ることがあれば、是非訪れてみたいところです。

第五コーナー

ここは歴史については最後のコーナー。歴代の国旗と、大統領の肖像画があります。

現在のハイチの国旗はこんな感じ。

ハイチの国旗は結構変更されていて、1805年、独立当初は黒赤の縦縞のものでした。
その後1843年から、現在の国旗にもあるマークがつきます。

そして縞の向きが横になったり盾になったり、黒赤が青赤になったり、
マークの形が資格から丸になったり・・・

細かな変更が何度も起きています。

ちなみに、黒赤の理由は、
黒:肌の色
赤:血の色

また独立当初は、青はフランス国旗の色なので、皆使いたがらなかったようです。

ここにはもう一つ面白い国旗が。
それはアポロ11号が月にもっていって、持って帰ってきた国旗。

特に変哲もないものですが、興味深いものですね。

歴代大統領は覚えようがないくら多いので、サラッと見て終わり。笑

こんな感じで、歴史コーナーは終了!

時間にして1、2時間ほど。巨大なものではありませんが、学ぶことは沢山あります。

その後併設の美術館へ。

こちらもとても小さいですが、面白い芸術作品があります。
写真がないので話すことはあまりありませんが、是非アートも楽しんでください!

美術館も30分ほどで終了!

トータルで3時間あれば、満足に回れるかな?という感じです!

最後に

いかがでしたでしょうか?

中南米、カリブ海の歴史は決して明るいものではありません。
今でも、植民地時代にむしばまれた経済を立て直すことができていない国は沢山あります。
また植民支配的考えが、社会に浸透しているのも事実です。

多くの歴史を学び、少しでも明るい未来を創っていきましょう!

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